■計画の段階で誰が何を聞くか把握しておく。
恥ずかしがって話しかけることが出来ない子に対しては,励ましたり
アドバイスしたりして自信を持たせるようにする。
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4 授業の実際
当日は先ず初めに少し早めに来ていただいたSさんに2年生全員の前でご自慢
の手品を見せていただいた。
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本単元の大きなねらいは,地域の人々との交流にある。
しかし,単に話を聞いたり教えてもらったりするだけの活動では
どうしても子どもが受け身的になってしまう。そこで,
■子どもたちが十分に活動できるよう,時間と空間を確保する。
事前に調べたり練習したりして予備知識を得る活動を取り入れる
など,出来るだけ積極的にかかわることができるようにしたい。
そこで本時における一人ひとりの子どもの思いや気づきを把握するために学習
後に感想を書かせたり,子どもと対話したりして次時への支援に生かしていき
たい。この学習を通して身近な人々の生き方に触れ地域の人々に親しみや愛着
の気持ちを持たせるようにしたい。さらに日常生活においても,回りの人たち
に積極的にかかわっていける子に育てたい。
■技に習熟することは要求せず,地域の人々との交流自体を楽しませる。
教師も一緒に活動し少しでも出来たところを認め感動を味わせるようにする。
子どもたちは地域の人々に教えていただくことで「○○が上手な人,○○が
詳しい人」が自分たちの身近にいることに大きな驚きや感動を持つであろう。
また,自分たちと地域の人々とのつながりに気づく子どももいると思われる。
手品の基本は「何もないところから,何かが出てくる」「あったものが消えて
なくなる」「形が変わる」の3つとか……。突然鳩が現れたり消えてしまった
りする手品,はんかちが突然長い棒に変身する手品,棒の先からどんどんお金が
出てくる手品 などたくさんの手品が披露された。
子どもたちからは「うわー」「ええっ」といった驚きの声や歓声があがり教室は
楽しいマジックの世界が広がった。その後,5つのグループに分かれて活動した。
また,本時では「技」を教えてもらうだけでなく地域の人々から
情報を聞き出す経験を十分にさせたい。グループに分散しての
活動になるので,特に次のような支援をしていきたい。
2単位時間の活動となるが途中で意欲が途切れることのない
よう継続して活動させる。また,集中して自分のグループの
活動に参加できるよう広い場所で活動させる。