1.ねらい
『 性教育の実際 』
第1時 〔赤ちゃん誕生〕
受精から赤ちゃん誕生までの仕組みを知らせ,命を与えられたことの喜びを感じ
取らせ自他の命を大切にしようとする気持ちを持たせる。
2.学習の流れ
◇2年生の「おへそのひみつ」で学習したことを振り返る。
◇男女の性器の違いと赤ちゃんができる仕組みについて話を聞く。
〜 ペニスとワギナ 精子と卵子の合体(受精)
3.反省
はじめ「ペニス」などの言葉が出てきたときは,男子は大声で笑ったり,女子は
恥ずかしそうにうつむいたりしていたが「大事な命の勉強だよ」と言うと皆静か
に真剣に話を聞いてくれた。
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「精子と卵子が合体したとき赤ちゃんができる」と説明すると何人かの子どもが
手を挙げ,「どうやって合体するのですか」「精子はどうやって卵子の所に行く
のですか」と質問をした。当然の疑問と言えよう。予想される質問であったので
こちらもある程度答え方を考えておいた。
母親に対し事前に「誕生の喜びが伝わるような手紙を書いて欲しい」と依頼した
ところ,全家庭で協力が得られた。子どもたちは母親からの手紙の封を嬉しそう
に開け真剣に読んでいた。母親の愛情は確実に伝わったと思う。
◇生命誕生前後のビデオを視聴する。
◇お母さんからの手紙を読む。(事前に依頼しておく)
◇学習を振り返り,感想を書く。
しかし,3年生であるので性交についてどの程度まで教えてよいか良く分からず
今思い出すと,かなりぼやけた表現であったと思う。性教育が進んでいる今日
こうした疑問にどう答えるか,子どもの発達段階を考慮し,その時点で納得させ
られるだけの「答え」を用意すべきだと思った。
◇胎児の成長についてのビデオを視聴する。
◇赤ちゃんがお腹にいるときの母親の苦労や努力・回りの人の期待について,
家の人に聞いてきたことを発表する。
また,こうした取り組みを家庭に知らせることで家庭での性教育もやりやすく
なると思った。家庭との連携が大事だと言えよう。