祖父母が子どものころの食生活について直接話を聞いたり「すい
とん}を作ったりすることにより,当時の食生活を知り,食べ物
の大切さについて考えることができる。
1.ねらい
2.活動の様子
《その5〜食生活の歴史を調べよう》
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『活動1』縄文時代から明治時代までの食生活についてグループ
毎にインターネットや図書室の本を利用して調べ,かべ新聞
にまとめる。
【ゲストティーチャーの話の概要】
◇お米がなかったので量を増やすために雑炊を食べたり,大豆やサツマイモ
の入ったご飯を食べたりした。
■戦時中の食生活を体験しよう!
『活動3』ゲストティーチャーに教えてもらいながら「すいとん」作りをする。
できるだけ,当時の貧しい食事を体験させたいと思い材料は小麦粉と味噌
だけにした。味噌は4年生の時に児童が作ったものを使ったので「おいしい」
という声が多く聞かれた。
■すいとん作りにチャレンジ!
◇すいとんとはメリケン粉を溶いて柔らかくしてみそ汁に入れただんご汁。
◇何でも配給制だったので,自由に物が手に入らなかった。
【子どもたちへのメッセージ】
◇今の子どもたちは,とっても贅沢な暮らしをしている。食べ物も平気で
残したり捨てたりしている。もったいないことはしないで欲しい。
しかし,児童の感想を見ると「こんなものを毎日食べていたら
飽きてしまうだろう」とか「見た目はおいしそうだったけれど
食べてみたらあまりおいしくなかった」という意見も聞かれた。
『活動2』4人のゲストティーチャー(児童の祖母)から戦時中
の極端に食べ物がなかった時代の食生活について話を聞く。
◇メリケン粉をフライパンで焼いて食べたこともある。
◇タニシやイナゴを捕ってきて食べた。
◇肉や刺身はもちろん,卵も「超・高級品」だった。
◇おやつで特においしかった物は「粗目の砂糖で作った水飴」だった。
◇いつもお腹をすかせていた。
◇昔は好き嫌いなんて言っていられなかった。それしかなかったのだから…。
みなさんも好き嫌いしないで,何でも食べよう。
◇食べ物を粗末にしたら作ってくださった人に申し訳ない。食べ物を大切に。
ゲストティーチャー同士でも会話がはずみ,当時を思い出して
懐かしそうな様子だった。